こんにちは、平井早紀です。

 

気がつくとアブラゼミの鳴き声が聞こえ始めています。実家はすぐ近くが桜並木で、夏は窓を開けていると会話やテレビの音声を聞き取ることもできないほどのけたたましい鳴き声がするので、アブラゼミはあまり好きではありませんでした。
しかしこちらで一人暮らしをしてからというもの、あまりアブラゼミに苛立ちを感じなくなりました。
以前は一匹いるだけで大合唱による騒音を思い出して険悪を感じていたのに、最近は街で声を聞くと懐かしさや夏の香りに少しそわそわするような、むしろ好意的な感覚がわきあがります。

不思議なものです。

だけど現段階で自分を苦しめているものでない限り、正直憎む必要はどこにもないのですね。
そもそも、アブラゼミという存在が私を苦しめていたのではなく、アブラゼミの大合唱が起きてしまう場所に住み、それが生活にきたす支障が私を苦しめていたわけですから、アブラゼミだけが悪いのではなかったのです。

 

失って初めてその大切さに気づく、というのはよく言ったものですが、苦しみから離れて初めて、その本質に気づく、ということもあるのかもしれません。

そう考えると、「一度逃げる」というのはやっぱり時として必要なことなんじゃないだろうかと思います。
勿論逃げてはいけないことはたくさんあるとも思いますが、本質が見えないままでは立ち向かい方もわかりませんもんね。

その本質にぶつかるまでがむしゃらに走るもよし、本質が見渡せる場所まで一度下がるもよし、です。

 

そんな自分へのアドバイスをここに書き残しておきます。

 

もうすぐ9月の舞台の稽古が始まります。もう初舞台ではありません。すこしでも次のステップに進めるよう、気合いを入れて頑張ります。

みなさんも酷暑がやってきますが、どんなことも、迎え撃つも一度引くもよしです。

頑張りましょう。

 

 

平井早紀